昨年、映画「怒り」が上映された頃です。
映画を見た帰りに寄ったお客さんの
「ゲイの出会い系サイトのことや、発展場のことをあんなにリアルに表現したら、世間の人ゲイのことがいろいろバレてやばいよね・・・」
の言葉に興味を持ちました。
きっとエロい描写が書かれているだろうと、原作「怒り」を書店で買い求めてしまったのです。
ゲイ向けのエロ小説ではないのですが、発展場の場面など結構リアルな表現でした。それよりストーリーにはまり、原作者の吉田修一の他の作品を読みたくなりました。
邦画フアンや読書好きの人は何をいまさらと思われるでしょうが、2010年に上映された「悪人」の原作を買い、一気に読んでしまいました。
あんた、大切な人はおるね?
その人の幸せな様子を思うだけで、
自分までうれしくなってくるような人は。
今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎる。
自分には失うものがないち思い込んで、
それで強くなった気になっとう。
だけんやろ、自分が余裕のある人間て思いくさって、
失ったり、欲しがったりする人間を、
馬鹿にした目で眺めとう。
そうじゃないとよ。
それじゃ人間は駄目とよ。
その人の幸せな様子を思うだけで、
自分までうれしくなってくるような人は。
今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎる。
自分には失うものがないち思い込んで、
それで強くなった気になっとう。
だけんやろ、自分が余裕のある人間て思いくさって、
失ったり、欲しがったりする人間を、
馬鹿にした目で眺めとう。
そうじゃないとよ。
それじゃ人間は駄目とよ。
本当の悪人とは?本当のやさしさとは?
ネットの感想等読むと、吉田修一の作品には何故かゲイの描写が必ず出てくるそうです。
この作品でも、公園のトイレで尺八される場面があります。
作者の人生観、社会観に感動しながらも、すぐゲイの描写を求めて他の作品も読みたくなってしまいました(笑)
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