2017年3月13日月曜日

エロい描写を求めて

読み始めたのですが・・・

昨年、映画「怒り」が上映された頃です。
映画を見た帰りに寄ったお客さんの
「ゲイの出会い系サイトのことや、発展場のことをあんなにリアルに表現したら、世間の人ゲイのことがいろいろバレてやばいよね・・・」
の言葉に興味を持ちました。

きっとエロい描写が書かれているだろうと、原作「怒り」を書店で買い求めてしまったのです。

ゲイ向けのエロ小説ではないのですが、発展場の場面など結構リアルな表現でした。それよりストーリーにはまり、原作者の吉田修一の他の作品を読みたくなりました。

邦画フアンや読書好きの人は何をいまさらと思われるでしょうが、2010年に上映された「悪人」の原作を買い、一気に読んでしまいました。




    あんた、大切な人はおるね?

    その人の幸せな様子を思うだけで、
    自分までうれしくなってくるような人は。

    今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎる。
    自分には失うものがないち思い込んで、
    それで強くなった気になっとう。
    だけんやろ、自分が余裕のある人間て思いくさって、
    失ったり、欲しがったりする人間を、
    馬鹿にした目で眺めとう。

    そうじゃないとよ。
    それじゃ人間は駄目とよ。

本当の悪人とは?本当のやさしさとは?


ネットの感想等読むと、吉田修一の作品には何故かゲイの描写が必ず出てくるそうです。
この作品でも、公園のトイレで尺八される場面があります。

作者の人生観、社会観に感動しながらも、すぐゲイの描写を求めて他の作品も読みたくなってしまいました(笑)




0 件のコメント:

コメントを投稿